目次
集中力がない人の特徴とは
集中力がない人の特徴には、以下のものが挙げられます。
- 時間や計画通りに行動できていない
- 飽きっぽく気が散りやすい
- マルチタスクをよくする
- 睡眠や体調の管理にルーズである
- 整理整頓ができない
- 危機感を感じにくい
- ネガティブになりやすい
時間や計画通りに行動できていない
時間や計画通りに行動できないことは、集中力がない人に見られる特徴と言えます。
予め決めた時間や計画を守らずに行動してしまうと、気持ちをうまく切り替えられず、だらだらと過ごしてしまうことがあるでしょう。
そのようなときは、緊張感を持てず、やるべきことに集中できない場合が多いです。
例えば、課題や仕事の目標を設定しないまま始め、適当なタイミングで辞めてしまう人などがこれに該当します。
飽きっぽく気が散りやすい
飽きっぽく気が散りやすいことも、集中力がない人に多い特徴だと言えます。
飽きっぽい人は、他のことに目移りしたり現状のタスクへの興味が薄れたりすると、継続して同じ作業を続けることが難しくなってしまう場合が多いでしょう。
また、すぐに結果を求めてしまう人も、この特徴に当てはまることがあるため、注意が必要です。
マルチタスクをよくする
マルチタスクをよく行う人も、集中力が続かない人の特徴だと考えられています。
マルチタスクとは、いくつかの作業を同時並行で進めることを指します。
人間の脳は、基本的に一つのタスクにしか集中できないため、同時に複数のタスクを行おうとすると脳が混乱し、集中力が途切れてしまうことがあります。
また、マルチタスクを行うと集中しようとしても他のタスクが気になり、気が散ってしまうこともあるでしょう。
睡眠や体調の管理にルーズである
集中力がない人には、睡眠や体調管理にルーズであるという特徴を持つ人もいます。
睡眠不足や体調不良の状態では、脳の働きが鈍くなり、注意力が散漫になることがあるでしょう。
その結果、上手く集中力を持続させられなくなってしまう場合があります。
整理整頓ができない
整理整頓ができない苦手なことも、集中力がない人に多く見られる特徴です。
整理整頓されていない散らかった環境で作業をしていると、作業に関係のない情報が目に入り、脳のエネルギーを余計に消費してしまいます。
その結果、集中力が途切れやすくなってしまうでしょう。
また、人間は集中力が切れると、作業環境が乱れる傾向があるため、整理整頓ができないと集中力が下がる悪循環に陥ってしまう可能性もあります。
危機感を感じにくい
危機感を感じにくいことも、集中力がない人によく見られる特徴です。
危機感を感じにくい人は、やるべきことに対して、焦ったり緊張したりして取り組むことが少ないため、集中力を発揮しづらい場合があります。
また、「仕事を先延ばしにしても何とかなった」というような成功体験から、危機感を持てなくなってしまう人もいるため、注意が必要です。
ネガティブになりやすい
ネガティブになりやすい人も、集中力がない人に多いと言われています。
ネガティブな思考が強いと、物事のマイナス面に気を取られ、本来やるべきことに集中できなくなってしまう場合があるでしょう。
また、集中力が途切れた際に、さらにネガティブなことを繰り返し考えてしまう「反芻思考」に陥ることもあるため、注意が必要です。
集中力がない人の主な原因・理由
集中力がない人の主な原因・理由には、以下のようなものがあります。
- 満足に睡眠をとれていない
- 作業内容が難しすぎる
- 作業環境が整っていない
- 悩みや不安に思っていることがある
- 休憩を適度にとれていない
- 同時に複数の作業を進めている
- 締め切りや納期に余裕がある
- 体調が芳しくない
- 栄養が足りていない
満足に睡眠をとれていない
集中力が途切れる要因として、睡眠不足が挙げられます。
適切な睡眠時間を取れていないと、脳が休まらず、集中を持続させるためのエネルギーを回復できなくなってしまう場合があります。
どのくらいの睡眠時間を取れば良いか分からない場合は、成人にとって適切な睡眠時間だと考えられている6時間から8時間程度を目安に、睡眠をとるようにすると良いでしょう。
作業内容が難しすぎる
作業内容が難しすぎる場合に、集中力が続かない人も多いです。
作業内容が難しいと、自分の能力に自信が持てなくなり、やる気が低下することで、集中が途切れてしまう場合があります。
そのため、自分の能力以上の難しい作業に無理に拘らず、自分の能力に見合った作業レベルの業務を行うようにすると、集中力を持続しやすくなるでしょう。
作業環境が整っていない
作業環境が整っていないことも、集中力がなくなってしまう原因の一つです。
作業環境が乱れている場合、視界に入ってくるものに注意を奪われてしまい、作業に集中できなくなってしまうことがあります。
また、物が散らかっていると、探し物に手間がかかり、時間をロスしてしまうデメリットも考えられます。
悩みや不安に思っていることがある
悩みや不安を抱えていると、集中力が続かなくなってしまうことがあります。
不安や悩みがある場合、無意識にそれらのことを考えてしまい、やるべきことに集中できなくなるケースが多いです。
また、悩みや不安を抱えたままにすると、精神疾患に発展することもあるため、注意が必要です。
休憩を適度にとれていない
休憩を適度にとれていないことも、集中力が続かない原因の一つとされています。
人間が集中力を持続させられる時間には限界があり、その限界を超えて作業をすると集中力が落ちてしまうと言われています。
例えば、作業の合間に5分程度休むなど短い休憩を挟むようにすると良いでしょう。
同時に複数の作業を進めている
同時に複数の作業を進めることも、集中が途切れてしまう原因となることがあります。
人間の脳は、基本的に一つのことにしか集中できないと言われています。
そのため、同時に作業を進めると、作業を切り替える際に、脳が余計なエネルギーを消費してしまい、集中力が途切れやすくなる可能性があります。
例えば、複数の作業がある場合は、優先順位をつけ、整理してから着手するなどの対策を打つと良いでしょう。
締め切りや納期に余裕がある
締め切りや納期に余裕があることも、集中力が続かない原因の一つとされています。
差し迫った締め切りがない場合、脳が集中する必要性を感じず、タスクに対して危機感を持ちづらくなってしまうでしょう。
その結果、集中力を持ってタスクに取り組むことができなくなるケースがあります。
そのようなときは、集中するために中間目標を設定すると良いでしょう。作業への緊張感や進捗を意識することができるため、おすすめです。
体調が芳しくない
体調不良も、集中力が続かない原因の一つになることがあります。
体調が悪い場合、自身の健康状態に意識が向いてしまい、本来やるべきことに集中できなくなる場合が多いです。
体調が芳しくないと感じたときは、仕事のことは気にせず、回復に専念するようにしましょう。
栄養が足りていない
必要な栄養素が不足していると、集中できない原因になってしまうケースがあります。
集中力の持続に必要な栄養が足りていないと、脳のエネルギー不足で集中力が続かなくなってしまう可能性が高いです。
そのようなときは、日常生活でバランスの良い食事をとるよう意識して過ごすと良いでしょう。
集中力のない人が仕事や勉強をするときのコツ
集中力のない人が仕事や勉強をするときのコツとして、以下のものが挙げられます。
- 作業内容を一つに絞る
- 身の回りを整理整頓する
- こまめな休憩をとる
- 睡眠をしっかりとる
- 目的やスケジュールを作る
- 好きな音楽や匂いを楽しむ
- 運動をして気分転換する
- 満足に栄養をとる
- ご褒美を決めておく
作業内容を一つに絞る
作業内容を一つに絞ることは、集中力を上げるために有効であると言われています。
やるべき作業が複数ある場合でも、一つずつ取りかかることで、他のことに気を取られず、作業に打ち込めるようになるでしょう。
その結果、仕事や勉強の集中力を持続させやすくなります。
おすすめの方法の一つに、作業を一つに絞る際は、優先順位をつけ、優先度の高いタスクから始める方法などがあります。
身の回りを整理整頓する
身の回りの整理整頓も、集中力アップに効果が期待できます。
整理整頓をすることによって、作業中に気が散ってしまうことが減り、集中力を上げて作業をすることができるようになる場合があります。
また、整理整頓する際は、仕事や勉強に必要なもののみを手元に置くようにするとなお良いでしょう。
深呼吸習慣化デバイス「ston s」
- 「ston s」は、エナジードリンクでも、電子タバコでもない深呼吸を習慣化することを目的としたデバイス
- 罪悪感0で瞬間リフレッシュが可能
- 充電の必要がなく、どこでも持ち運びできる
こまめな休憩をとる
こまめな休憩をとることも、集中力を持続させて作業をするためにおすすめの方法です。
こまめに休憩をとり、脳や体をリフレッシュしながら作業をすることで、長時間集中力を保つことができるようになる場合があります。
また、作業をする際は時間を区切り、意識的に休憩をとるようにすると良いでしょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠をしっかりとることも、集中力を高めることに期待できます。
睡眠をとることで、脳や体の疲労が回復し、記憶も整理されるため、スッキリとした状態で集中して仕事や勉強に取り組めるようになるでしょう。
目的やスケジュールを作る
目的やスケジュールを作ることも、集中力を持続させて作業するためのおすすめの方法と言えます。
目標や計画を立てると、達成すべきことを明確に理解できるようになるでしょう。その結果、モチベーションを保ち、集中力を維持しやすくなる場合があります。
また、目的やスケジュールを組むことで、時間管理がしやすくなり、効率的に作業を進められるようになるケースもあります。
好きな音楽や匂いを楽しむ
好きな音楽や匂いを楽しむことも、集中して仕事や勉強をするためのおすすめの方法であると考えられています。
好きな音楽や香りを楽しむことは、脳をリラックスさせる効果が期待できます。
脳がリラックスした状態で仕事や勉強に取り組むと、雑念や周囲の情報に惑わされず、集中して作業ができるようになるでしょう。
例えば、一定のリズムを持つ音楽やアロマの香りなど、リラックス効果を重視したものがおすすめです。
運動をして気分転換する
運動して気分転換することも、集中力を上げるためにおすすめの方法と言えます。
運動をすることで血流が良くなり、脳を活性化させることが期待できます。その結果、スッキリとした状態で作業ができるようになるでしょう。
例えば、ジョギングなどの軽い運動でも効果が期待できるため、おすすめです。
満足に栄養をとる
しっかりと栄養をとることも、集中力を上げるために効果的とされています。
満足な栄養をとることで、脳が消費するエネルギーを補うことができるため、集中力を途切れさせずに作業に取り組むことができるでしょう。
また、普段の食事に加え、作業中に脳が疲弊してきたと感じたときは、間食を取り入れることもおすすめです。
ご褒美を決めておく
作業が終わった後のご褒美を決めておくことも、集中力をアップさせるために効果的とされています。
目標を達成した際のご褒美を自分で設定しておくと、ご褒美を目標にモチベーションを維持しやすくなることが多いです。
例えば、趣味や好きな食べ物など、それを目指して頑張れるものをご褒美に設定すると良いでしょう。
集中力がない人に関してよくある質問
集中力が続かないのは障害や病気ですか?
集中力が続かない人の中には、病気や障害のある人もいます。代表的な障害や病気として、以下のものが考えられます。
- ADHD
- 適応障害
- うつ病
ADHDの症状の中には「注意欠如」や「多動性障害」があり、これらの影響で集中力が続きづらくなることがあります。
また、適応障害やうつ病になると脳が正常に機能しなくなり、集中力が低下してしまうことも多いです。
人の集中力が持続する限界はどれくらいですか?
人が集中力を持続させられる限界は、90分と言われており、また、集中して物事に取り組める限界は15分であるとされています。
集中することは、脳のエネルギーを多量に消費します。そのため、一般的に上記に挙げた時間が、人間が集中力を持続できる限界と考えられています。
実際に学校の授業が、小学校の場合だと45分、大学の場合で90分と設定されていることが多いのも、人間が集中を持続できる時間に関係している可能性が高いです。
集中力とは何ですか?
一般的に集中力とは、ある事柄に対して、意識や感情を集中させて取り組むことができる能力であるとされています。
集中力が続かないとどんなことが起こりますか?
集中力が続かないと、仕事や日常生活に様々な悪影響が及ぶことが考えられます。
集中力が続かないことで、主に以下の3つの影響が現れるでしょう。
- 進捗が生まれない
- ミスが増える
- やる気が低下する
タスクの進捗度は、集中力によって大きく影響を受けます。集中できないことにより、抱えているタスクが進まずに時間が過ぎてしまうケースが考えられます。
また、集中力が続かないことにより、細部にまで注意して確認をすることができず、ミスが増える可能性もあります。
さらに、集中が続かないことで、取り組もうとしている物事に関心が薄くなり、やる気が低下してしまうこともあるでしょう。
【監修者プロフィール】
江東こころのクリニック院長
谷本 幸多朗医師
九州大学医学部卒業後、帯広第一病院にて救急医療や外科及び内科の研修を経験する。
2013年より久喜すずのき病院にて精神科急性期医療を後期研修し精神保健指定医となる。
2018年より江東区にて一般メンタルクリニックに加えて認知症デイケアを併設した物忘れ外来も行う精神科クリニックである江東こころのクリニックを開業し、現在に至る。
▼主な経験
・精神保健指定医の経験あり
・製薬会社主催の各講演会や地域の医療職対象の勉強会において講演や座長の経験多数あり